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事業計画 スポーツ医療

1.事業名称

スポーツ医療の実践スキルを兼ね備えたコメディカル人材のスキル標準・教育プログラム等の開発

2.産学官連携コンソーシアム又は職域プロジェクトの別

職域プロジェクト

産学官連携コンソーシアム又は職域プロジェクトの名称

スポーツ医療人材育成

関係するコンソーシアムの名称

スポーツ専門人材育成コンソーシアム

3.分野名

医療・福祉・健康

4.代表機関

代表法人

法人名 学校法人産業技術学園
学校名 北海道ハイテクノロジー専門学校
所在地 〒 061-1396
北海道恵庭市恵み野北2-12-1

5.産学官連携コンソーシアム又は職域プロジェクトの構成員・構成機関等

(1)構成機関

構成機関(学校・団体・機関等)の名称役割等都道府県名
1 学校法人産業技術学園 北海道ハイテクノロジー専門学校 代表、事業取り纏め 北海道
2 学校法人産業技術学園 北海道エコ・動物自然専門学校 調査実施取り纏め 北海道
3 学校法人滋慶学園 東京医薬専門学校 調査実施担当 東京都
4 社団法人新歯会 新大阪歯科技工士専門学校 調査実施担当 大阪府
5 学校法人滋慶文化学園 仙台医健専門学校 評価実施担当 宮城県
6 恵庭市社会教育委員会 事業推進担当 北海道
7 医療法人慶心会 事業推進担当 東京都
8 NPO法人医療・福祉英語検定協会 実証実施担当 東京都
9 北海道ITコーディネータ協議会 実証実施担当 北海道
10 戦略経営ネットワーク協同組合 教材開発担当 北海道
11 株式会社マルチキャスト 教材開発担当 北海道
12 株式会社リレーション 教材開発担当 東京都

(2)協力者等

氏名所属・職名役割等都道府県名
関口 正雄 学校法人滋慶学園 東京スポーツ・レクリエーション専門学校 調査実施協力 東京都
赤羽 幸雄 札幌学院大学 経営学部 開発実施協力 北海道
福田 益和 NPO法人教育支援システム研究機構 実証実施協力 東京都

(3) 産学官連携コンソーシアムの下部組織

名称(スキル標準策定分科会)
氏名 所属・職名 役割等 都道府県名
鈴木 和人 北海道ハイテクノロジー専門学校 事務局次長 取り纏め 北海道
蔵崎 美佳 北海道ハイテクノロジー専門学校 教務部長 委員 北海道
古島 暉大 東京医薬専門学校 統括本部長 委員 東京都
名称(カリキュラム体系・教育プログラム構築分科会)
石田 繁 仙台医健専門学校 教務部長 取り纏め 宮城県
満尾 宏史 新大阪歯科技工士専門学校 局次長 委員 大阪府
木佐 和美 恵庭市社会教育委員会 委員 北海道
名称(実証講座実施分科会)
近藤 雅臣 NPO法人医療・福祉英語検定協会 取り纏め 東京都
荒 耕児 北海道ハイテクノロジー専門学校 学科長 委員 北海道
長澤 孝昭 医療法人 慶心会 常務理事 委員 東京都

6.事業の内容等

(1)事業の概要

スポーツ人口が増加の傾向にある現在、あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師・柔道整復師等のコメディカル人材(以下、柔道整復師等)に期待されている専門領域のひとつがスポーツ医療である。柔道整復や鍼灸といったそれぞれの専門性や経験が、アスリート・一般のスポーツ外傷への適切な処置や故障の予防などの場面においても有効に活かされるためである。実際、柔道整復師等の有資格者がスポーツ医療を学び、スポーツの現場でアスレチックトレーナーなどとして活動を行っているケースもある。また、このような人材を育成する教育的取り組みも一部で始まっている。

しかしながら、スポーツ医療の専門性を兼ね備えた柔道整復師等の業務遂行能力に対する客観的な評価指標である「スキル標準」は未整備であり、これからの人材育成や適正な業界の発展に向けて、その策定は急務であると考えられる。併せて、「スキル標準」に対応した専門人材の育成体系・カリキュラム体系も整備していく必要がある。

そこで本事業では、スポーツ医療の実践スキルを兼ね備えた柔道整復師等のスキル標準を策定すると共に、スキル標準に準じたカリキュラム体系の構築、及び教育プログラムの開発を行う。更に、スキル標準・教育プログラムの有効性の検証を目的とする実証講座を実施し、スキル標準を活用した単位認定やそれを正規課程の修了につなげていく仕組みの在り方を検討する。

(2)事業の内容について

あん摩マッサージ指圧・鍼灸・柔道整復といったコメディカル分野における中核的専門人材(以下、柔道整復師等)とは、国家資格及びそれぞれの施術に関する高度な専門知識・技術に加えて、特定の専門領域を確立しているスペシャリストである。さらに、その専門性と経験を活かして後進を指導・育成することができる人材である。

スポーツ人口が増加の傾向にある現在、柔道整復師等に期待されている専門領域のひとつがスポーツ医療である。柔道整復や鍼灸といったそれぞれの専門性や経験が、アスリート・一般のスポーツ外傷への適切な処置や故障の予防などの場面においても有効に活かされるためである。

そこで本事業では、スポーツ医療の実践スキルを兼ね備えた柔道整復師等の中核的専門人材の育成と確保に向けて、以下の取り組みを行う。

① スキル標準の策定
スポーツ医療の実践スキルを兼ね備えた柔道整復師等を対象とする「スキル標準」を策定する。「スキル標準」は専門人材の業務遂行能力や教育の達成度を客観的に評価するための指標であり、これにより専門人材に対する客観性の高い能力評価を実現すると共に、能力レベルに応じた効果的かつ効率的な教育の実施へとつなげていく。策定にあたっては既存のスキル標準に対する調査を行い、それらを参照モデルとして内容を具体化していく。

② スキル標準に基づくスポーツ医療のカリキュラム体系/学習モジュールの構築
柔道整復師等を対象とするスポーツ医療のカリキュラム体系を構築する。このカリキュラム体系は「スキル標準」に準拠した構成とする。これにより、現在のレベルから上位のレベルへスキルアップ・キャリアアップする際に、どのような専門知識・技術を身に付ける必要があるかを明確に示す。
また、カリキュラムの構築に際しては内容のモジュール化(コンポーネント化)を図る。各モジュールの独立性を高めた設計とすることで、学習ユニット積み上げ方式などの運営にも対応可能な構成とする。

想定される主な学習項目の例を以下に列記する。

  • スポーツ医学の知識
  • スポーツ医療の知識
  • メディカルチェック/フィジカルチェック
  • 健康管理
  • トレーニング理論
  • スポーツマッサージ
  • アクアビクス など

③ 教育プログラムの開発
カリキュラム体系をベースとして、スポーツ医療の専門知識・技術の修得を目的とする教育プログラム(教材)を開発する。対象者である柔道整復師等の専門性はそれぞれ異なるが、ここでは対象者に共通して求められるスポーツ医療について学習する内容とする。
教育プログラムは、学習テーマごとに独立性(モジュール性)を高めた設計とし、柔道整復等の従事者に対して、学習テーマ単位で講座として提供できるような構成とする。

④ 実証講座の実施
柔道整復師等もしくは養成課程の在籍者を対象として、教育プログラムを試行的に実施する。併せて、「スキル標準」による能力評価を実施し、教育プログラムの内容構成の有効性や、教育目標、難易度などの妥当性、「スキル標準」の有効性・妥当性について検証する。

⑤ 単位制での実施モデルの検討
カリキュラム体系を学習モジュール単位で実施し、その達成度の評価指標としてスキル標準を活用することにより、履修単位を認定する仕組みの在り方について検討する。次年度以降の取り組みに向けて、正規課程の修了証明や単位互換なども検討の項目とする。この検討にあたっては、スポーツ専門人材養成コンソーシアム、及び職域プロジェクト「中核的スポーツ専門人材の能力評価・育成に係る調査研究・実証」(代表機関:東京スポーツ・レクリエーション専門学校)と連携し、互いの成果を活かしていく。

(3)事業実績について (連携体制、工程、普及方策、計画時に設定した活動指標(アウトプット)・成果実績(アウトカム)の評価等)

① 当該分野における人材需要等の状況、それを踏まえた事業の実施意義

●年々、増え続けている資格保有者。特に柔道整復師の増加率が高い
過去10年間、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師のいずれも増えている。中でも柔道整復師はこの10年で30,000人から50,000人と大幅な増加となっている。これに伴い、施術所の数も全体的に増えている。

●求められている新たな活躍の場
有資格者・施術所の増加により、柔道整復師等には新たな活躍の場が求められ始めている。例えば、公益社団法人日本柔道整復師会が全国各地で開催している「介護予防・機能訓練指導員認定柔道整復師講習会」などはその一例である。高齢社会の中で、介護という新しい活躍の場を創出する取り組みである。

●スポーツ人口の増加に伴う新しい活躍の場
柔道整復師等にとって、これから大いなる活躍が期待されている領域のひとつがスポーツ医療である。国のスポーツ立国戦略という動きもあり、アスリートのみならず一般のスポーツ熱は高まっている。過去20年間で、スポーツ人口が約3倍に増えたという調査結果もある。
このような状況の中で、スポーツ医療の知識と技術を兼ね備えた柔道整復師等によるスポーツ現場での活躍に期待が寄せられている。柔道整復や鍼灸といったそれぞれの専門性や経験が、アスリート・一般のスポーツ外傷への適切な処置や故障の予防などの場面においても有効に活かされるためである。

●柔道整復師等をスポーツの現場へつなぐ教育の意義
柔道整復師等を取り巻く環境が厳しさを増す中、柔道整復師等をスポーツの現場につなぐスポーツ医療の専門教育は、柔道整復師等の新たな活躍の場を作り出すことになる。また、これによりスポーツ医療の充実化が図られれば、多くのアスリートや一般人にとって望ましいスポーツ環境が整備されることになる

【上記を踏まえた事業の実施意義】

② 上記(2)の取組が求められている状況、本事業により推進する必要性

上述のような環境変化に伴い、柔道整復師等の有資格者がスポーツ医療を学び、スポーツの現場でアスレチックトレーナーなどとして活動を行っているケースもある。また、柔道整復師や鍼灸師の養成課程の中でスポーツ医療の教育を実施している専門学校などもある。

しかしながら、このようなスポーツ医療の専門性を兼ね備えた柔道整復師等の業務遂行能力に対する客観的な評価指標である「スキル標準」は未整備であり、これからの人材育成や適正な業界の発展に向けて、その策定は急務であると考えられる。併せて、「スキル標準」に対応した専門人材の育成体系・カリキュラム体系及び教育プログラムも整備・充実化していく必要がある。

(4)事業の実施計画について (連携体制、工程、普及方策、期待される活動指標(アウトプット)・成果目標及び成果実績(アウトカム)等)

連携体制

産学官の連携によりプロジェクトを進めていく。具体的には、プロジェクトの推進主体として、産学官の構成員で組織する推進委員会を設ける。推進委員会はプロジェクト全体の進行を統轄する。

この推進委員会の下部組織として、スキル標準分科会、教育分科会、実証分科会を編成する。

スキル標準分科会はスポーツ医療の実践スキルを兼ね備えた柔道整復師等のスキル標準策定の作業を担当する。教育分科会はカリキュラム体系の策定及び教育プログラムの開発を担当する。実証分科会は教育プログラムの実証講座の運営を担当する。

工程
内容7月8月9月10月11月12月1月2月3月
実施委員会            
分科会            
スキル標準策定  
 
       
カリキュラム体系構築    
 
     
教育プログラム開発      
 
   
実施検証            
 
 
成果報告                
普及方策

事業の終了時に成果報告会を開催し、スポーツ医療や柔道整復師等のコメディカル人材の教育機関、スポーツ関連の事業者などを対象に、事業成果(スキル標準、カリキュラム体系、教育プログラム、実証講座の検証結果)を公開し、成果物を配布する。

更に、推進委員会の構成機関を通して、関連する教育機関や組織・団体などに成果の配布や活用に向けた働きかけなどを行う。

アウトプット

① スキル標準

② カリキュラム体系

③ 教育プログラム(教材)

④ 実証講座実施報告書

(5)アウトカム

① スポーツ医療の実践スキルを兼ね備えた柔道整復師等の能力評価基準の明確化により、客観性の高い業務遂行能力の評価が可能となる。

② 業務遂行能力の評価結果に応じて効果的・効率的に教育を行うことができる。

③カリキュラム体系の学習モジュール単位での実施やスキル標準を活用した達成度評価など、単位制に基づく教育システムの在り方が具体化される。

(5)アウトカム

●活動の継続
平成25年4月に開設の北海道メディカル・スポーツ専門学校では、柔道整復師、鍼灸師を養成する学科を運営する計画である。本事業の成果は、北海道メディカル・スポーツ専門学校で活用を図ると共に、北海道ハイテクノロジー専門学校をはじめとする推進委員会との連携体制の下、内容の充実化や改善などの取り組みを継続させていく。

●重点テーマ:スキル標準・カリキュラム体系等の完成度の向上
スキル標準については、スポーツ現場と連携を図りながら、スキル項目の網羅性を高めると共に評価基準の妥当性を確認する。また、スポーツ現場などでの試行的適用を行い、完成度を高め、普及に向けた取り組みを検討する。更に、スキル標準の精緻化に合わせてカリキュラム体系の見直しを行い、教育プログラムの充実化を進めていく。

●重点テーマ:単位制への展開
カリキュラムのモジュールを学習ユニットとする学習ユニット積み上げ方式の教育システムの在り方についての検討を継続する。具体的には、単位制への展開、スキル標準等を活用した学習到達度の評価と単位認定・単位互換等について、今年度の成果を踏まえ発展的・建設的な検討を行う。

成果物