グローバル・キャリアフレームワーク|クリエイティブ 美容

ホーム >  これからの方向性 >  クリエイティブ 美容 >  グローバル・キャリアフレームワーク

事業計画 グローバル・キャリアフレームワーク

1.事業名称

美容師のためのキャリア・フレームワークと教育プログラムの構築およびその海外への普及

2.職域プロジェクトの名称

美容師のキャリア・フレームワークと教育の構築と海外への普及

関係するコンソーシアムの名称

クリエイティブ(美容)コンソーシアム

3.分野名

クリエイティブ(コンテンツ、デザイン・ファッション等)

4.代表機関

代表法人

法人名 学校法人 メイ・ウシヤマ学園
学校名 ハリウッドビューティ専門学校
所在地 〒 106-8541
東京都港区六本木6-4-1六本木ヒルズ ハリウッドプラザ

5.産学官連携コンソーシアム又は職域プロジェクトの構成員・構成機関等

(1)構成機関

構成機関(学校・団体・機関等)の名称役割等都道府県名
1 学校法人メイ・ウシヤマ学園 主幹事 東京都
2 ハリウッドビューティ専門学校 全体支援 東京都
3 ハリウッド大学院大学 全体支援 東京都
4 ビューティビジネス学会 全体支援 東京都
5 公益社団法人東京都専修学校各種学校協会 全体支援 東京都
6 長野理容美容専門学校 全体支援 長野県
7 ミエ・ヘア・アーチストアカデミー 全体支援 三重県
8 宮崎サザンビューティ美容専門学校 制度構築 宮崎県
9 山梨県美容専門学校 制度構築 山梨県
10 株式会社ガモウ 制度構築 東京都
11 特定非営利活動法人私立専門学校等評価研究機構 実証評価 東京都
12 kakimotoarms 実証評価 東京都
13 AXIS 実証評価 東京都
14 (有)サロンド・ユーウ 実証評価 東京都
15 株式会社きくや美粧堂 実証評価 東京都

(2)協力者等

氏名所属・職名役割等都道府県名
金 南希 ソウル総合芸術学校 客員教授 助言・評価 韓国
宋  英 ハリウッドビューティ専門学校 講師 助言・評価 東京都(韓国)
佐々木千加 元韓国又松大学校 准教授 助言・評価 東京都
張  芳茵 北京財貿職業大学 客員教授 助言・評価 中国(北京)
王  暁東 王珍妮美容サロン 代表 助言・評価 中国(瀋陽)
蒋  曼文 大雅国際形象造型顧問有限公司 代表 助言・評価 台湾

(3) 産学官連携コンソーシアムの下部組織

全体支援
氏名所属・職名役割等都道府県名
山中 祥弘 学校法人メイ・ウシヤマ学園 理事長 委員長 東京都
山中 ジェニー ハリウッドビューティ専門学校 校長 全体支援 東京都
江夏 健一 ハリウッド大学院大学 学長 全体支援 東京都
寺本 義也 経営研究所 所長 全体支援 東京都
有我 明則 公益社団法人東京都専修学校各種学校協会 事務局長 全体支援 東京都
川島 鋼太郎 学校法人メイ・ウシヤマ学園 国際交流室長 全体支援 東京都
長尾 明靖 長野理容美容専門学校 理事長 全体支援 長野県
片山 正勝 ミエ・ヘア・アーチストアカデミー 理事長 全体支援 東京都
金 南希 ソウル総合芸術学校 客員教授 全体支援 韓国
宋 英 ハリウッドビューティ専門学校 講師 全体支援 東京都(韓国)
張 芳茵 北京財貿職業大学 客員教授 全体支援 中国(北京)
蒋 曼文 大雅国際形象造型顧問有限公司 代表 全体支援 台湾
名称(制度構築分科会)
氏名所属・職名役割等都道府県名
伊東 昭彦 ハリウッド大学院大学 教授 主査 東京都
原田 保 ハリウッド大学院大学 客員教授 制度構築 東京都
渡邊 雅美 日本美容技術振興センター 副理事長 制度構築 東京都
中野 正好 中野メイクアップ研究所 所長 制度構築 東京都
中村 富玖実 日本ネイリスト協会 理事 制度構築 東京都
木村 泉 ハリウッドビューティ専門学校 講師 制度構築 東京都
柿本 哲 kakimotoarms 代表取締役社長 制度構築 東京都
佐藤 友彦 AXIS 取締役 制度構築 東京都
増保 利行 株式会社きくや美粧堂 取締役 制度構築 東京都
蒲生 典子 株式会社ガモウ 常務取締役 制度構築 東京都
名称(実証評価分科会)      
氏名所属・職名役割等都道府県名
本田 あけみ ハリウッド大学院大学 准教授 主査 東京都
真崎 裕子 特定非営利活動法人私立専門学校等評価研究機構 事務局長 実証評価 東京都
福島 吉範 東京都美容生活衛生同業組合 副理事長 実証評価 東京都
谷口 光正 日本ヘアデザイン協会 理事長 実証評価 東京都
川越 啓子 宮崎サザンビューティ美容専門学校 校長 実証評価 東京都
山形 正喜 山梨県美容専門学校 理事長 実証評価 東京都
渡辺 邦夫 (有)サロンド・ユーウ 専務 実証評価 東京都

6.事業の内容等

(1)事業の概要

本事業では美容師のキャリア形成を支援するため、専門学校等の学習成果の国際的な通用制を確保する教育のフレームワーク構築をを行う。この制度は美容教育の質の保証と向上を図り、世界に高く評価されているわが国の優れた美容教育の国際移転の進展に貢献するものとして構築する。

本事業ではこの制度構築のために、全国の美容専門学校、業界団体、中国・韓国・台湾の美容教育関連人材と連携し、クリエイティブ(美容)コンソーシアム等の海外も含めた調査や方向性等を踏まえつつ、キャリアパスを明示し、必要なキャリアスキル基準、キャリアアセスメントテスト(学習の達成度評価)を実証・開発するとともに、海外の学校等との共同プログラムの実施等を目指す。

(2)事業の内容について

美容人材には、「美容師国家試験」以外に技術水準を測る適当な公的基準が存在しない。したがって、美容師になった後は、所属するサロンの方針にしたがってキャリアアップするか、私的訓練団体を利用するか、または、独自の方法でキャリアを積み重ねることになる。多くの美容師は、独立経営を夢見ているが、そこへ達するまでのキャリアパスがどういうものか? 自分は今そのようなパスにいるのか? などについて明確な答えを持たないまま多忙な職業生活を送ることが多い。

本事業は、国家試験に合格した美容師が将来のキャリアパスを描ける仕組み、また、具体的な目標を持ってキャリアを高める仕組みとしての国際的な質保証を伴う教育のフレームワーク(段位制度)を構築する。さらに、この中では、美容技術の海外移転に伴うキャリアも明示し、わが国の美容技術の国際的優位性も高める。

この目的を達成するために、本事業では、美容専門人材育成コンソーシアムが実施する調査結果を踏まえたアジア地域におけるフレームワーク(キャリア段位制度)の構築(1)、段位教育制度の実証(2)、という2つの段階を踏む(図1)。国際的なフレームワークの中心となる具体的制度の柱として、①キャリアパスの明示、②必要なキャリア(スキル)基準、キャリアアセスメントテスト(学習の達成度評価)を実証・開発する。

更に、アジア地域等における国際的なフレームワーク構築を目指し、参加するアジアの学校間における共通のコア・キャリア基準、達成度評価、単位互換、ダブルディグリー等の取組のモデルを描いていく。

1)制度構築

計画段階において、本事業で構築するキャリア段位制度のフレームワークと制度要素は次のようなものを想定している。

A キャリア段位制度のフレームワーク

●段階の数は5(Level 1~5)を基本に検討する。キャリア段位は数十年という長期間に渡るキャリアパスを想定するので、段階の数は多すぎず少なすぎず5つぐらいが適切と考えている。他のキャリア段位制度、スキル標準等において5段階を設定する例が多いことも理由の一つである。なお、この制度は美容専門学校の学生に対しても将来のキャリアパスを示すものにしたい。そこで、5段階の下に在学生のための「Level0」を設け、Level1~5のキャリアパスに向けた動機づけの段階として位置づける。なお、Level 1~Level 3の違いは、図2に示す基準に基づくことを想定している。
●美容師に対する評価は、一般に、個々の美容師の「技術」であるから、基本的にスペシャリストとしてのキャリア形成を中心に据える(マネジメント系のスキルよりも)。ただし、最上位のLevel 5は、美容サロンのマネージメントが可能なオーナーを位置づける。多くの美容師が最終的にオーナーになりたいとの夢を持っていることがその理由である。

B キャリア段位制度の要素

調査結果を踏まえた検討を通じて、次の3つを要素とした制度構築を目指す。

●Level 1からLevel 5に至る道筋をキャリアパスとして示す。
●各Levelにおいて身につけるべきキャリアをキャリア基準として示す。他の制度において、「スキル標準」あるいは「能力評価基準」と呼ばれているものに近い概念である。
●各Levelにおけるキャリア基準を満たしているかを客観的に測るツールとして、キャリアアセスメントテストを示す。この種の多くの制度では、基準や標準を示しても、個人に対する適用は自己評価、他者評価などの主観的評価にゆだねられている。本制度では、客観的評価可能なキャリア要素についてアセスメントテストを作成し、運用面からも普及しやすく、また、教育の質の保証・向上に関する客観性を確保した制度構築を目指す。
なお、Level 2~4では、現状かつ将来において、わが国の優れた美容技術を世界、特に、アジアに広げることができるグローバル人材に対するニーズも取り上げる。また、Level 2~4は、美容業界の現状に照らして、技術要素を「ヘア」「メイク」「ネイル」「エステ」の4つに分割できる。

2)実証実験

本事業で構築したキャリア段位制度について、次の2つの実証実験を実施する。

A 美容サロンによる評価
構築した制度が描く「キャリアパス」、及び、制度要素の一つである「キャリア基準」について、実際の複数の美容サロンから意見を聴取し、実証評価分科会においてその意見内容を審議して、構築した制度の妥当性や運用可能性等を評価する。

B 研修とキャリアアセスメントテストから成る実証講座の実施
制度要素の一つである「キャリアアセスメントテスト」の効果を実証するために、キャリア段位制度に基づく研修とそれに続くアセスメントテストの実施をワンセットにした実証講座を実施する。このとき、若手美容師を対象にしてLevel 1、2に対応させた講座と、美容専門学校生を対象にしてLevel 0に対応させた講座の2つを実施する。それぞれ、30時間以上の実施を想定している。

(3)事業の実施意義や必要性について

① 当該分野における人材需要等の状況、それを踏まえた事業の実施意義

美容師を指向する若者は多いが、一見、美容業界における人材の需給バランスは需要のほうが多いのではないかと思われる。また、業界への定着は流動的で、美容師は有資格無業率の高い職種の一つとなっている。

また、美容・化粧品業界はわが国が国際的な優位性を持っている数少ない業界の一つで、今後世界へ、特に、アジアへの進出が期待されている。このグローバル化による美容市場の拡大を考えると、今後、海外進出も可能にする中核的専門人材としての美容師が明らかに不足すると予想される。

美容業界における資格・免許は「美容師国家試験」が唯一のものであり、スペシャリストとしての主観的・客観的な物差しは、民間サロンにおける経験的な基準としてしか存在しない現状である。今、大切なことは、美容師あるいは美容師を目指す専門学校生に対して、海外で働くことも含めた明確なキャリアパスを明示し、そのパスに乗ってキャリアアップするための方法、技術の到達度評価などの目安を提示することである。これによって、漠然とオーナーやスペシャリストを目指していた者が、何を、どのように、どれくれらい学習したらよいかを理解できるようになり、キャリアアップを志す美容師に具体的に動機づけることが可能になる。

② 上記(2)の取組が求められている状況、本事業により推進する必要性

実際、若手美容師の現状をよく表したデータがある。図3を見ると、明確な目標を持っている美容師は39%に過ぎず、半数以上の美容師が「漠然とした希望を持っている」だけ(41%)か、あるいは、「将来のキャリア目標についてあまり考えたことがない」(27%)と言っている。(注1)

また、美容師に、5年後と最終的になりたい職種をたずねる(図4)と、約半数がオーナーになることを希望している。一方で、「わからない」と回答した者が30%前後であり、スタイリストやメイクアップアーティストなど具体性の高い職種を指向する比率が非常に小さい。これらのことから、「オーナー」になりたいが、そのためにどうしたらよいかわからない、という美容師の迷い、キャリア形成に対する認識の低さを読み取ることができる。

(注1)平成22年度産学連携による実践型人材育成事業 -専門人材の基盤的教育推進プログラム-「ビューティビジネスにおける中堅専門人材のスキル標準策定と標準的教育訓練制度構築」の中で実施されたアンケート調査から。この調査は、現役の美容師100名に対して、様々な角度から質問を行っている。

美容師を目指す者は、大きな目標である国家試験に合格すると、次の大きな目標は美容サロンのオーナーになることであり、そこに至る過程として、所属美容サロンでの修行を位置づけるが、これはサロンに固有のものであることが多く、必ずしもサロン間で共通した一般的なものではない。

キャリア段位制度のようなものがない状況では、さまざまな理由で転職したり、いったん離職するなどの流動的な状況に陥ると、転職先や復帰先におけるキャリア形成が後戻りしてしまうケースが多いと考えられる。もし、一般に認められたキャリア段位制度があり、その制度に乗ってキャリアアップを重ねられれば、寄り道を回避することも可能である。オーナーという大目標に向かって一歩ずつキャリア形成を進めていくための動機づけにもなろう。

今日、グローバル化の波が美容業界にも訪れ、わが国が世界に誇れる美容技術をアジアを中心とした世界に移転させることが考えられる。美容業界は、このようなチャレンジのし甲斐のある新しいキャリアが見える魅力的な業界である。本事業で構築するキャリア段位制度では、このような新しい流れを取り込み、多くの美容師・美容専門学校生にとって多様なキャリア形成を具体的な形として示したい。

本事業は以上のような考え方に基づいて企画されたもので、この大規模な事業を推進するために、全国の美容専門学校、美容業団体、美容関連企業、そして、海外からの参加者も加えた万全の体制も整えた。永年にわたり業界の発展に貢献し、また、グローバル化に多くの実績をもち、海外からも期待されている本校の責務として、世界標準にできる美容師のキャリア段位制度を構築し、普及に努めていきたい。

(4)事業の実施計画について (連携体制、工程、普及方策、期待される活動指標(アウトプット)・成果目標及び成果実績(アウトカム)等)

連携体制

工程表
内容7月8月9月10月11月12月1月2月3月備考
実施委員会             3回
制度構築分科会             3回
実証評価分科会               2回
キャリア段位制度構築(主要なプロセス部分)  
 
   
キャリア段位制度構築(その他プロセス部分)                   25年度実施
実証講座企画・実施                   25年度実施
成果報告書取りまとめ            
 
 
成果報告会の実施                  
普及方策

A 報告書の作成と配布
本事業の実施内容(キャリア段位制度、実証評価)を記録した報告書を作成し、全国の美容系専門学校、業界団体等に幅広く配布する。

B 成果報告会の実施
本事業を終了する前、平成25年3月に成果報告会を実施する。その際、全国の美容系専門学校、業界団体等に案内を送り、幅広い参加を呼び掛ける。

C Webサイト上での公開
本校をはじめとして、実施協力校、関連団体・組織のWebサイトに、報告書の公開も含めて事業の実施内容を公開し、閲覧を促す。

D 実施協力校、関連団体・組織を通じた周知
本事業の実施協力校、全美連・ビューティビジネス学会等の関連団体・組織を通じて成果の普及を図る。

期待される活動指標(アウトプット)・成果目標及び成果実績(アウトカム)等

A 活動指標
次に掲げる活動指標等を常に目標とした活動を行う。A-1 事業の実施に協力をいただいた機関数A-2 実証講座の規模・参加者人数 など

B 成果評価の目標
構築した制度及びその実証講座を対象に、次のような成果について評価を行う。
B-1 構築した制度・キャリアパスが明示されているか、また、妥当なものか
B-2 構築した制度・キャリア基準は明確になっているか、また、妥当なものか
B-3 構築した制度・キャリアアセスメントテストは段位レベルと合った妥当なものか
B-4 構築した制度・国際的な標準となり得るものになっているか
B-5 実証講座の被験者におけるキャリアアップの程度
B-6 実証講座で使用した教材やキャリアアセスメントテストの適切性 など

(5)事業終了後の方針について

A 継続性に関する方針
コンソーシアムとしての活動を継続し、本事業で構築した美容師・美容専門学校生のためのキャリア段位制度の充実を図る。

B 発展性に関する方針
構築したキャリア段位制度について、全美連やビューティビジネス学会を通じた普及・発展を図り、より一般性・普及性なものとしたの価値を高める。
また、コンソーシアムの活動や他分野における同様の制度構築活動と連携をとり、本制度の充実だけでなく、わが国全体のキャリア段位制度の確立に向けた支援活動を行う。
さらに、本事業で連携をとっている中国・韓国・台湾の主体と共に、本制度がアジア標準としても機能できる方向性を打ち出し、そのための発展的な活動を推進する。

成果物